不定期更新 自作泥濘(ぬかるみ)日記

最低山極悪寺 珍宝院釈法伝

最終更新 2004年3月13日

2004年3月13日(土)

ヒートシンクの換装

 春の到来と共に、AVマシンのCPUファンが轟音で回り始めた。Prime95で高負荷状態にすると、5000回転以上になって、さすがにうるさい。そこで、リテールのヒートシンクとファンを外して、高性能のヒートシンクとファンに交換することにした。
 購入したのは、空冷では最もよく冷えると評判の Thermalright 製 SP-94である。このヒートシンクには、8cmか9cmのファンを装着できる。現在、保有するマシン3台のケースファンが8cmなので、いくつか山洋電機の買い置きがある。これを流用することにして、今回は、8cmファンを装着することにした。もし、真夏のCPU温度が高いようなら、9cmファンに換装するつもりである。リーテールファンに比べて脱着しやすいのが救いである。

 純銅製で、最近流行のヒートパイプを使用している。側面に見える小さな穴は、ファンを止める金具用である。

 CPUと接する底面は、綺麗に磨かれていて、インテルの純正ヒートシンクのような研削痕はない。小さな窪みは、CPUと接する部分を示している。グリスを塗る場合に参考になる。

 同梱されているものは、
1 X型プレート : マザーボードの背面に取り付けてヒートシンクを支える
2 スタンドオフ : X型プレートを背面に固定し、ヒートシンクを固定するネジ穴になる
3 バネ付ネジ : ヒートシンクをスタンドオフに固定する
4 ワッシャ   : 樹脂ワッシャ、大小  金属ワッシャ
5 熱伝導グリス: 

 これに、ファン固定用金具が加わる。説明書はなく、箱の裏に略図が印刷されているだけである。仕方がないので、ネット上から、もう少しだけ詳しい組立説明図を拾ってきた。

 取付手順は、以下の通り。
 まず、マザーボードのインテル純正ヒートシンクの取付装置(リテンションモジュールベース)を、取り外す。AsusのP4C800E-Deluxeの場合は、ネジ止めなので、簡単である。
 次に、X型プレートをスタンドオフでマザーボード背面にネジ止めする。後は、ヒートシンクをバネ付ネジで固定すれば完了。
 取付説明書が不親切で、3種類のワッシャの使い方が不明だが、以下の通りに使用した。

 バネ付ネジ+金属ワッシャ+ヒートシンク+スタンドオフ+樹脂ワッシャ大+ マザボ+樹脂ワッシャ小+X型プレート金具

 これによって、金属部分とマザーボードの間にワッシャが入り、マザーボードが保護されると共に、銅製ヒートシンクが、ネジのバネから保護される。


その他の冷却

 現在、AVマシンには、全面下部、HDD直下に8cm吸気ファン(1500回転固定)、背面上部に8cm排気ファン(可変)を取り付けている。排気ファンは、外部サーミスタ付で、温度によって回転数が変化する。サーミスタをヒートシンクに付けているので、CPUの温度が上昇すると、排気ファンの回転数が上昇する。
 ケース上部に設けられたスリットはビニールテープで塞ぎ、吸気ファンが供給する空気量を越える空気は、下方スリットからケース内に入る。
 更に、距離を置くことの出来ない2台のHDDの間にHDD用ファンを入れ、冷却している。
 現在使用しているケースはフルタワーながら古いので、排熱については、あまり考慮されていない。これ以上、ケース内の温度が上昇するようなら、新しいケースが必要になるかもしれない。

結果

 換装後、Prime95で負荷実験をしたところ、室温20度で、CPU温度は、38度から33度まで低下した。ファンの回転数は、1750回転である。アイドル状態では、ほぼ室温で、これまた、良好な結果である。取付が、若干面倒なことを除けば、評判通り、よく冷えるシンクであることを実感した。