不定期更新 自作泥濘(ぬかるみ)日記
最低山極悪寺 珍宝院釈法伝
最終更新 2003年10月16日
2003年09月1日(月)
PDAとGPSレシーバーと地図ソフトで簡易ナビ
PDAとGPSレシーバーで、簡易ナビを作ろうと考えた。この組み合わせについては、AllAboutJapanというサイトのバイク、ツーリングサイトの記事が、参考になる。記事はこちら。
GPSレシーバー
PDAは星の数ほどあるが、PDAで利用できるGPSレシーバーはそれほど多くないはずなので、まず、GPSレシーバーの情報集めから。
現在、市販されている入手の容易なカード型GPSレシーバーは、アイオー データ機器のCFGPS2と
、エンペックス気象計株式会社のポケナビ508PCである。これ以外にも、シーエフカンパニーから、AmbiComのGPSレシーバーGPS-CFが出ている。508PCは、CFGPS2より高価格、GPS-CFは、日本の地図ソフトとの連携が面倒そうなので、CFGPS2を選んだ。
備忘のため、CFGPS2のスペックをコピーしておく。
|
 |
CFGPS2 |
コンパクトフラッシュ型 高感度GPSレシーバー |
付品 |
- CD-ROM×1

- 多機能地図ソフト「Super Mapple Digital Ver3.0 for I-O DATA」
|
対応機種 |
CardBusスロットを搭載する下記機種
- NEC PC98-NXノートマシン
- DOS/Vノートマシン
- Windows CE搭載機種
※弊社製PCCF-ADP, CFMD-ADPを利用することによって、CardBusスロットを持つ上記機種でも利用できます。
|
対応OS |
- Windows XP
- Windows 2000
- Windows Me
- Windows 98 (Second Edition含む)
- Windows CE
|
対応地図ソフト |
- 昭文社 Super Mapple Digital Ver3.0 for I-O DATA
(Windows CE用のPocketPC版ソフト「PocketMappleDigital」を同梱)
※: |
Super Mapple Digital Ver3.0 for I-O
DATAのご利用には、下記の動作環境が必要です。 |
|
CPU |
Pentium233Mhz以上(450Mhz以上を推奨) |
メモリ |
64Mバイト以上(128Mバイト以上を推奨) |
ハードディスク |
640Mバイト以上の空き容量(地図データ等も同時インストールされます)
|
モニタ |
High Color 16ビット以上 800×600ドット以上 |
マウス |
Microsoft Intellimouse対応
|
CD-ROMドライブ |
アプリケーションのインストール時に必要 |
|
※: |
本ソフトの全ての機能を使用するには、インターネットに接続が可能なパソコンが必要です。 |
※: |
本ソフトを使用するには、Microsoft Internet
Explorer5.5以上が必要です。 |
※: |
本ソフトに同梱されている「PocketMappleDigital」は、Windows CEのPocketPC /
PocketPC2002搭載機で動作します。 |
|
仕様 |
受信周波数 |
1575.42MHz(L1帯C/Aコード) |
受信チャンネル数 |
12チャンネル |
最大消費電流 |
120mA以下
|
電源電圧 |
DC3.3V±5%
|
位置精度 |
10m以下(2DRMS、SA OFF) |
測地系 |
TOKYO測地系 |
外形寸法 |
22(H)×57(W)×79.8(D) mm |
質量 |
約60g |
|
 |
詳細仕様
|
ご注意 |
本製品は高感度アンテナを採用しているため、パソコンまたはPDAより発生するノイズの影響を受けやすくなっております。ご使用のパソコンまたはPDAによっては、これら機器から発生するノイズによってGPS信号の受信が妨げられる場合があります。
本製品のみで十分な受信感度を得られない場合は、オプションの外部アンテナ(GPS-ANT/CF2)をご利用ください。 |
PDA
さて、
GPSレシーバーが決まったところで、次は、PDAの選択。私の場合、本来的なPDAとしての使用は、それほど多くないので、簡易ナビに適したPDAを選ぶことにする。
簡易ナビとして使用するには、地図データを持たなければならないので、メモリは多い方が良い。本体実装のメモリには限界があるので、メモリカードが必要になる。ところが、CFカードスロットルはGPSレシーバーで塞がるので、それ以外のメモリ増設手段のあるPDAが望ましい。
地図ソフトの見やすさを考えると、液晶画面は大きく明るいものが良い。更に、GPS感度は、PDAが発するノイズによって低下するので、ノイズの小さいものが良い。
加えて、サスペンド時にも、CFスロットに電源を供給してくれると有難い。この機能がなければ、サスペンド時に、GPSが切られて、経路データが消失する。最悪の場合は、レジストリを改変して対応する。
CFGPS2の対応するPDAは以下の通り。
メーカー |
機種名 |
OS |
CPU |
対応地図ソフト
|
(株)昭文社 |
(株)ゼンリンデータコム |
(株)アルプス社 |
シャープ(株) |
Pocket Mapple Digital
(CFGPS2に標準添付) |
Zm@p on net 〜for
PDA〜 |
MOBILE ATLAS for WindowsCE |
MOBILE ATLAS for Zaurus |
モバイルマップNavi |
NTTドコモ |
musea |
PocketPC 2002 |
ARM |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
sigmarionIII ※3 |
WindowsCE .NET
|
PXA255 ※1
|
- |
- |
- |
- |
- |
富士通 |
PocketLOOX
|
FLX2H |
PocketPC 2002 |
PXA250※1 |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
シャープ |
Zaurus※2 |
MI-E1 |
- |
- |
- |
- |
- |
○ |
- |
MI-E21 |
- |
- |
- |
- |
- |
○ |
- |
MI-E25DC |
- |
- |
- |
- |
- |
○ |
- |
MI-L1 |
- |
- |
- |
- |
- |
○ |
- |
SL-A300
|
- |
- |
- |
- |
- |
- |
○ |
SL-B500 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
○ |
SL-C700 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
○ |
SL-C750 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
○ |
NEC |
PocketGear
|
MC/PG5000 |
PocketPC 2002 |
ARM
|
○ |
○ |
○ |
- |
- |
HP |
Jornada |
525 |
PocketPC |
SH3 |
○ |
- |
○ |
- |
- |
548 |
PocketPC |
SH3 |
○ |
- |
○ |
- |
- |
568 |
PocketPC |
ARM |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
728※2 |
Handheld PC 2000 |
ARM |
- |
- |
○ |
- |
- |
カシオ |
CASSIOPEIA |
E-2000 |
PocketPC 2002 |
ARM |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
E-3000 |
PocketPC 2002 |
PXA255 |
○ |
- |
- |
- |
- |
l'agenda
BE-500 ※3 |
Windows CE 3.0 |
|
- |
- |
- |
- |
- |
東芝 |
GENIO |
e550 |
PocketPC |
ARM
|
○ |
○ |
○ |
- |
- |
e550X |
PocketPC |
ARM
|
○ |
○ |
○ |
- |
- |
e550G |
PocketPC 2002 |
PXA250※1 |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
e550GS |
PocketPC 2002 |
PXA250※1 |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
e550GX |
PocketPC 2002 |
PXA250※1 |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
e550GD |
PocketPC 2002 |
PXA255※1 |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
e550C |
PocketPC 2002 |
PXA255※1 |
○ |
- |
- |
- |
- |
PocketPC |
e740/e740W |
PocketPC 2002 |
PXA250※1 |
○ |
- |
○ |
- |
- |
COMPAQ |
iPAQ |
3630 |
PocketPC |
ARM |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
3835 |
PocketPC 2002 |
ARM |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
H3800 |
PocketPC 2002 |
ARM |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
H3900 |
PocketPC 2002 |
PXA250※1 |
○ |
○ |
○ |
- |
- |
エンぺックスのポケナビサイトには、PDAとの感度相性の一覧表がある。これで、メーカー毎のノイズの傾向が判る。まさか、メーカーも、このようなところで自社製品のノイズについて一覧されることになるとは思っていなかっただろう。
この表のCOMは、使用するCOMポート、感度は、5が最良、3が普通ということになる。これによれば、コンパックと東芝が、感度良好のようである。
<対応PDAの機種> |
会社名
|
商品名
|
品番
|
COM
|
感度
|
CPU
|
コンパックコンピュータ
|
iPAQ
|
H3630
|
4
|
5
|
ARM
|
H3660
|
4
|
5
|
ARM
|
H3850
|
5
|
4.5
|
ARM
|
H3870
|
5
|
4.5
|
ARM
|
カシオ計算機
|
CASSIOPEIA
|
E-707
|
2
|
3
|
MIPS
|
E-750
|
2
|
3
|
MIPS
|
E-800
|
2
|
3
|
MIPS
|
E-2000
|
5
|
4
|
ARM
|
l’genda
|
BE-500
|
2
|
2
|
MIPS
|
日本ヒューレット・パッカード
|
hp jornada
|
525
|
2
|
2
|
SH3
|
548
|
2
|
2
|
SH3
|
568
|
2
|
4
|
ARM
|
H3950
|
2、6
|
2.5
|
ARM
|
H3970
|
2、6
|
2.5
|
ARM
|
東 芝
|
GENIO
|
e550
|
4
|
5
|
ARM
|
e550MD
|
4
|
5
|
ARM
|
e550X
|
4
|
5
|
ARM
|
e550XMD
|
4
|
5
|
ARM
|
e550G
|
4
|
5
|
ARM
|
e550GMD
|
4
|
5
|
ARM
|
e550GS
|
4
|
5
|
ARM
|
e550GX
|
4
|
5
|
ARM
|
e550GX/MD
|
4
|
5
|
ARM
|
e740W
|
1
|
2.5
|
ARM
|
e550GD
|
4
|
5
|
ARM
|
e550C
|
4
|
5
|
ARM
|
日 本 電 気
|
Pocket Gear
|
MC/PG5000
|
4
|
4
|
ARM
|
エヌ・ティ・ティ・ドコモ
|
GFORT
|
―
|
2
|
3
|
MIPS
|
感度の数値はPDAとの感度相性を表し、最良:5、普通:3を表しています。
|
東芝とコンパックのPDAから、適当なものを選ぼうとしたが、コンパックの現行機種は、すべて、CFカードスロットを持っていない。CFカードを利用する場合は、拡張パックを装着しなければならない。
結局、本体にCFカードスロットを持っているのは、東芝のGENIOe550シリーズだけである。現行機種は、550GDだが、まだ、流通在庫として、一世代前の550GXが入手可能である。550GXは、550GDに比べて、処理速度とバッテリー寿命で、若干、劣る。劣ると言っても、
Intel(R) PXA255(400MHz)を搭載している。私の場合、550GDのオマケ辞書など不要であるし、それほど高速処理も必要ない。
ということで、PDAは、安い方のGENIOe550GXを選んだ。スペックは、以下の通り。
 |
 |
製品名 |
GENIO e550GS
|
GENIO e550GX
|
型番 |
CET0310A
|
CET0320A
|
JANコード |
4904550800096
|
4904550800072
|
OS |
Microsoft(R) Pocket PC 2002 Software(Windows
CE3.0)
|
プロセッサ |
Intel(R) XScaleTMマイクロアーキテクチャに基づく、
Intel(R) PXA250 アプリケーション・プロセッサ 400MHz※1
|
メモリ |
RAM |
64MB (SDRAM)
|
128MB (SDRAM)
|
ROM |
32MB(Flash ROM)
|
ハードディスクドライブ |
-
|
表示機能 |
画面表示 |
240X320ドット
|
ディスプレイ |
低温ポリシリコンTFT液晶/4.0型(反射型、フロントライト付き)
|
色数 |
65,536色
|
インターフェース |
■CF カードスロット(TYPE II)×1※2
コンパクトフラッシュメモリカードまたはCF+カード(3.3V対応品)が挿入可 ■SDカードスロット×1※3 SDメモリカードまたはSDIOカードが挿入可
■赤外線ポート×1 IrDA Ver1.2準拠、データ転送速度 最大115.2kbps
■ステレオヘッドホンジャック(φ3.5mmステレオミニプラグ)×1 ■クレードル接続ポート×1 ■ACアダプタジャック×1 ■USB(Client/Host)※4
|
外形寸法(突起部を除く) |
76.5mm(幅)×125mm(高さ)×15.9mm(奥行)
|
質量 |
約170g(内蔵電池を含む)
|
電源 |
バッテリ※5 |
アドバンストリチウムイオン充電池(本体に内蔵、1,100mAh)
|
使用時間 |
メモ画面の連続表示※6:
400MHzにて駆動の場合 約10時間、200MHzにて駆動の場合 約13時間、100MHzにて駆動の場合 約16時間
オーディオの連続再生※7:
400MHzにて駆動の場合 約6時間、200MHzにて駆動の場合 約8時間
|
メモ画面の連続表示※6:
400MHzにて駆動の場合 約9時間、200MHzにて駆動の場合 約12時間、100MHzにて駆動の場合 約15時間
オーディオの連続再生※7:
400MHzにて駆動の場合 約5時間、200MHzにて駆動の場合 約7時間
|
メモリ保持時間 |
約75時間※8(電源がONできなくなってから、周囲温度25℃で放置した場合)
|
動作速度 |
温度0〜40℃
|
本体内蔵ソフトウェア |
連絡先、予定表、受信トレイ、手書きメモ、仕事、ボイスレコーダ、ファイルエクスプローラ、電卓、世界時計、ソリティア、Pocket Internet
Explorer、Pocket Word、Pocket Excel、Windows Media Player
Ver.8.5、MSN(R)Messenger、ホーム、バックアップ
|
CD-ROMバンドルソフトウェア |
共通ソフトウェア |
ActiveSync(R) 3.5、Microsoft(R) Outlook(R)
Version2000、T-Time Viewer、Flash Player、GENIO-SPEECH、SD Audio
Player、東芝オリジナル壁紙
|
GX専用ソフトウェア |
-
|
辞スパ(英和・和英・国語辞書)、JRトラベルナビゲータ、モバイルアトラス for
TOSHIBA、EasyViewer for GENIO e、ClearVue Office、JeodeTM、i-enablerTM、i-navigatorTM
|
リモコン付イヤホン |
○
|
-
|
付属品 |
USBクレードル、ACアダプタ、アシスタントCD、コンパニオンCD、スタイラス、ソフトケース、取扱説明書など
|
GENIO e550GX/MD
(CET0320B)
※GENIO e550GX/MDは550GXと比較し下記の相違部分があります。
ハードディスクドライブ 1GB(マイクロドライブTM)
質量 約190g(内蔵電池、マイクロドライブTMを含む) |
※1 Intel(R)
PXA250アプリケーション・プロセッサ用に作られたアプリケーション以外では、動画再生などでプロセッサの性能を十分に発揮できないことがあります。
※2 マイクロドライブTM使用時はCFカードスロットは使用出来ません。
※3 SD(Secure Digital)Card規格、SDIO Card規格(Ver.1.0)準拠。
※4 USBホスト機能を使用するには、クレードルまたは別売のUSBホストケーブルが必要です。
※5 バッテリは消耗品です。使用時間は、電池の充電状態、周囲温度、使用条件などによって変わります。
※6 フロントライトオフ、周囲温度25℃の場合
※7 画面オフ、周囲温度25℃、Windows Media Player Ver.8.5にて音楽(WMAファイル)を内蔵メモリから連続再生した場合
※8 メモリ保持時間は、電池の充電状態、周囲温度、使用条件などによって変わります。 |

地図ソフト
地図ソフトは、CFGPS2にバンドルされている昭文社のPocket Mapple Digital Ver.3を利用する。
2003年09月2日(火)
PDAとGPSと地図ソフトを選ぶというのは、それなりに面倒な作業だが、大人のオモチャである以上、その面倒が楽しい。本当に実用のみを考えているなら、初めからセットものを購入するのも一法である。
NAVIXから、コンパックのPDA用のセットが売り出されている。ハードは、NAVMANのGPS3450。これをアメリカから通販で購入しても、$299.95。地図とアクセサリーをセットにしての値段としては、まずまずである。
電源
GPSレシーバーを装着すると、PDAの電池の消耗が激しくなる。スカイウェイブ400(2002年10月モデル)には、ハンドル下の物入れにシガーライターソケットが装備されているので、これから電源をとることにした。
電源の取り方には、2通りある。第1は、DC12VをDC5Vに変換して利用する方法。もうひとつは、DC12VをAC100Vに変換して、GENIOe550GXの充電器に渡す方法である。シガーライターソケットから供給される電気が、2輪車の発電機のものであることを考えると、安定して供給される保証はない。GENIOを保護する意味でも、付属のACアダプターを使うのが良策である。これならば、DC12VをAC100Vに変換するのは、カーショップにある安物のインバーターで充分である。
今回、使用するのは、昔からカー用品を作っているセルスターのMP-22。

付属のACアダプターは、家での充電用に使用するので、ダイヤテックのGENIOe用ACアダプターFPS-101Geを使用することにした。GENIO付属のアダプタより小型で、二股ソケットまでついたスグレモノである。ダイヤテックは、PDAやノートPC用のACアダプタを、機種別に製造販売しているメーカーで、これとは別に、シガーライターから、直接、GENIO用の電源を供給するアダプター(DD-P10TGC)も出している。GENIO使用だけに限れば、こちらの方が便利なのだが、携帯電話の緊急充電なども考慮して、MP-22とFPS-101Geの組み合わせを採用することにした。
外部アンテナ
CFカードのアンテナだけに頼ると、PDAを常に剥き出しの状態で、2輪車に装着しておかなければならない。これは、PDAにとって過酷すぎるので、PDAはジャケットのポケットかポーチに入れ、アンテナだけを2輪に装着するのが望ましい。そこで必要になるのが外部アンテナ。
これなら、4輪で使用する場合にも、ダッシュボードにはアンテナのみを置いておけばいい。
カード型モデム
私の場合、年間で20時間程度しか、PDAでインターネットに接続しないので、AirH"などの専用データ通信は無駄な投資である。そこで、モデムカードを利用して、必要なときにだけ、固定電話から接続することにした。
最近、国内では、AirH"が主流になりつつあるので、日本製のモデムカードは、少なくなってきている。今回、選んだのは、AmbiComのCF56M-EZである。選択理由は、薄型、パワーランプ有り、低消費電力、GENIOで動作確認済み、他製品より安いということ。本当は、通信状態を示すランプがあるとありがたいのだが。



USB・NTT携帯電話接続ケーブル
利用しないだろうが、GENIOのアクセサリを購入した。これで、手持ちの携帯電話で、最低限の作業が出来る。保険以外の何物でもない。
2003年09月03日(水)
ソフトウェアとデータのインストール
まず、WindowsXPマシンに、SuperMappleDegitalをインストールする。DVDの全国版を買ったので、全てをインストール。次に、このXPマシンとGENIOe550GXを、ActiveSyncで同期接続する。すると、XPマシンのハードディスクに、GENIOe550GXのMyDocumentsフォルダと同期するフォルダが作られる。これは、PDAでおなじみの作業である。
次に、このMyDocumentsフォルダに、Pocket Mapple Digital
Ver.3のCABファイルをコピーする。PDAの種類(CPU)によって、プログラムは3種類用意されているので、要注意。これで同期させれば、GENIOe550GXのMyDocumentsフォルダに、ファイルがコピーされる。
GENIOe550GXのファイルエクスプローラでこのCABファイルを開くと、Pocket Mapple Degitalと日本地図がインストールされる。CFGPS2にバンドルされているPocket
Mappleは、プログラムと共に主要都市詳細地図データなどをインストールするが、大して役に立たないので、最初から、製品版のPocketMappleをインストールした方が良い。
次に、デジカメ用に使用しているUSBカードリーダーを使って、SDメモリカードに地図データをコピーする。
地図データは、XPマシンにインストールしたSuperMappleDegitalから切り出して作成する。データサイズが小さく、地図の回転が可能なベクトルデータ、本来の地図データであるラスタデータ、他にも、地図に経路などの情報を付加するファイルを作成、コピーすることが出来る。
地図は、大域、中域、詳細の3種類を自由に選べる。地図の選択は、必要なものだけをクリックしても良いし、マウスで描いた矩形内の地図全てを選ぶことも出来る。問題は、選んだ地図の総データサイズが大きめに表示されること。メモリーカードに入れるときに不便である。SP1で修正されたはずなのだが、相変わらず、表示がおかしい。
関西全域を矩形で選び、ということは、それ以外の地域も、若干、含まれることになるのだが、3種類の地図全てをベクトルデータに変換すると、ファイルサイズは300MBを超えて表示されるが、実際には、256MBのメモリーカードに収まる。使い勝手とコストパフォーマンスを考えると、256MBのメモリカードが好都合である。
地図データ転送を終えたメモリカードをGENIOに挿入して、Pocket Mapple Degitalを起動すると、問題発生。Pocket Mapple
Degitalが、SDメモリー上の地図データを参照しないのである。昭文社のサイトを探しても、答が見つからない。ところが、MappleDegital経由で昭文社のサイトへ行くと、FAQが見つかった。嫌なやり方である。これでは、困ったときに、PDAから解決情報を入手できない。こういうやり方をしていると、その内バチが当たる。
ともあれ、SDメモリの地図を参照する場合は、SDメモリ上にMy Documentsフォルダを作成し、このフォルダ内にshoubunshaという地図格納フォルダをコピーもしくは移動すれば良い。
液晶保護フィルム
簡易ナビとして使う場合、PDAを頻繁に出し入れするので、液晶の保護が必要になる。サンワサプライから、PDA-F20というGENIO用の保護フィルムが出ているので、これを利用した。以前、デジカメやモバイルPCに、汎用フィルムをカッとして貼り付けたが、案外、面倒なものである。コツとしては、液晶画面より、少し(1mm程度)小さくフィルムをカッとすることである。
フィルムを1枚貼り付けるのだから、当然のことながら、タッチ感度は低下する。保護機能とタッチ感度はトレードオフの関係になると覚悟するしかない。
テスト
いよいよ、実機のテストである。田舎、山中、細道をスクーターで走行してみることにした。場所は、「才の神峠」。近くの三草山と共に、幾度が歴史に登場する峠だが、徒歩か2輪でなければ、たどり着けない。2輪でも、本来は、オフロードバイクで走るべき道で、スクーターは無謀である。スカイウェイブ400で走行したら、クラッチの焼ける独特の臭いがした。よい子は、決してマネをしてはいけない。
GPSから取り込んだ位置情報は、PocketMappleDegitalのカスタム情報ファイルとして保存できる。但し、情報取得の時間間隔を、ユーザー側で設定することは出来ない。それ故、できれば、PDAのメモリは多い方が良い。保存したカスタム情報ファイルは、PDAでも利用できるし、PCへ転送して、SuperMappleDegitalでも利用できる。
下の図は、カスタム情報ファイルの中身を、PCで表示したものである。経路再生機能を使うと、アニメーションよろしく、矢印が、順に、この丸印を辿って表示する。この図は、北上した時のデータである。

オートジャイロを装備するカーナビには及ぶべくもないが、走行経路を辿るには充分である。ただ、才の神峠より北側(上)で、南側(下)より、道路から外れる率が高い。
今回、GPSレシーバーの外部アンテナを、ハンドル左側のブレーキオイルチェッカー上に設置した。この部分にネジがあり、磁石でアンテナを貼り付けるのに便利だったからである。そのために、左側が開けていた才の神峠の南側(のぼり)では、正確に位置を測定できた。逆に、北側(くだり)では、外すことが多かったのだろう。
外部アンテナは、後部座席のCCバー(背もたれ)に取り付けるのが賢明だと思う。両面テープで、鉄片を貼り付けてみることにする。さすがに、ヘルメットにつけるのは恥ずかしい。
これをもって、「PDAとGPSレシーバーと地図ソフトを利用した簡易ナビ」についてはお終い。明日からは、忙しくて、とても、これ以上は遊べない。
2003年09月10日(水)
簡易ナビ スクーターへの取り付け
前回、尻切れトンボになってしまった簡易ナビについて、もう少しだけ。
スクーターの振動は乗用車の比ではないし、カーナビを設置できるほどのスペースもない。言い換えれば、PDAを利用した簡易ナビは、2輪車のためにある。しかし、スクーターに固定すると、CD、DVD、HDのような可動部分を持たない簡易ナビでも、振動が怖い。更に、盗難を避けるためには、スクーターを離れる度に、スクーターから取り外さなければならない。そこで、スクーターには固定せず、ハンドルにぶら下げることにする。
まず、PDAとGPSレシーバーのセットを、透明なケースに収める。ケースは、ダイソーで購入した通帳サイズのクリアケースを利用した。これならば、PDAのボタンや液晶に、ケースの外から触れることが出来る。お誂え向きに、ヒモでぶら下げるための穴までついている。

次に、はんだごての熱を利用して、PDAの電源ケーブルを引き込む穴をあける。GPSの外部アンテナ用ケーブルは、フェライトコアがあるので、開閉口から引き込む。
更に、PDAをクリアケース内で固定するために、溝つきのハードウレタンを利用する。このウレタンは、片面に接着剤が塗布されたアルミ製カメラバッグの内装材である。以前、古くなった内装材を張り替えるときに使用した残りものを使った。

GPSの外部アンテナケーブルが長すぎるのは、PC自作の時に利用する結束材でまとめた。以下は、全体図である。

以上の準備が整ったところで、スクーターに取り付ける。ハンドル下のボックスから電源ケーブルを引き出すために、雨の入りにくい下側を削って、溝を作った。