自作泥濘(ぬかるみ)日記

最低山極悪寺 珍宝院釈法伝

最終更新  2003年01月05日

2002年04月16日(火)

 久し振りの更新である。日記と銘打ちながら、5ヶ月も空白というのも情けないが、しばらく、鉄道模型にのめり込んでいたので、仕方ない。

 今回は、AVマシンのマザーボードとCPUを、新しいものに入れ替えて、以下、ドミノ倒しよろしく、残り2台のマシンスペックを1段階ずつ、グレードアップする。

 特に、現在のAVマシンに不満があるわけではないが、ファイルサーバーとして使っているAX6BC+Pen3の450MHzが不調になってきた。現在、速度を350MHz、BIOSスタート速度をlowにしておくと安定しているが、たかがファイルの共有をしているだけでも、サーバーと名の付くものが不調では、不便かつ不安である。
 これから買うとなると、Pen4になるので、新しい電源が必要になるが、これは、現在、インターネット用に使用しているマシンの電源をお払い箱にする。これは、購入当初から不安定で、AsusProbeで、警告ばかり受けている。この警告を無視して良いという話も聞いたが、換えるとすれば、これである。

 新しいマシンのスペックは、以下の通りになる。

 Windows98SEマシン  (AV用)

CPU Pentium4 1.6GHz 478pin
Mother Board AOpen AX4B   BIOS R1.03
Video Card Canopus SPECTRA F11 
Memory 256MB DDR226
SCSI Card Adaptec AHA-2940 PCI SCSI Controller
IDE RAID Card Promise FastTrak100 IDE Controller
HDD DiamondMax Plus 60 Ultra DMA 100 (30GB)x 2
IBM IC35L060AVER07 60GB
CDR TOSHIBA DVD-ROM SD-M1401 Rev 1008
MOD FUJITSU M2513E
FDD TEAC FLOPPY DISK Drive
TV Tuner NEC SmartVision Pro For USB
Power Unit Enermax EG365P-VE(FC)

 さて、まずは、Pen4から。

 購入したのは、リテールパッケージの1.6GHzのノースウッド(Aタイプ)。これは、Gタイプに比べて、発熱が少ない。Pen3やAthronに比べて、それほど速くないという評判のPen4である。せめて、発熱くらいは、抑えてもらわなければ、買う気にならない。

 リテールパッケージに同梱されるヒートトシンクには、プロセッサと接触する部分に、黒くて薄い材質不明の金属が貼り付けられている。正確に言うと、金属に、黒い物質が、薄く塗られているので、黒く見える。

 これが、どれほど熱伝導を助けるかは不明だが、常識的に考えると、CPUとヒートシンクの間に金属を一枚挟むのは、疑問である。サーマルインターフェイス素材の熱伝導が良くても、最終的に、熱は、アルミのヒートシンクに伝えられなければならない。それなら、CPUとヒートシンクを直付けした方が良い。サーマルインターフェイス素材を挟めば、熱伝導の悪い空気を、2度挟むことになる。
 ただ、インテル純正のヒートシンクのCPUとの接触面には、削りだしたときの筋が、無数に入っている。爪で筋を撫でてみると、凹凸が感じられるほどである。コストダウンのために、ヒートシンクの加工をケチった分を、サーマルインターフェイス素材で補おうとしていると考えるのは、うがち過ぎか。

 ともあれ、ヒートシンクは、磨いて、鏡面仕上げすることにした。ほぼ、指先が映る程度にまで磨いてから、粘性の低いシリコンを塗り、マザーボードに取り付ける。取付金具は、Pen3に比べて扱いやすい。急に力を入れて、樹脂製レバーを折らないように気をつければすむ。

 次はメモリ。

 DDR-SDRAMにしたのは、コストパフォーマンスを考えただけである。しばらく、自作から離れている内に、PC133CL2の256MBと、PC2100(DDR266)の256MBの価格が逆転していた。

2002年04月17日(水)

 メモリとCPUが決まれば、マザーボードは、メーカー選びだけがポイント。今回は、AOpen。これまで、Asustekを使ってきたが、前回、CUSL-2で、かなり、辛い思いをしたので、パス。店の仕入れの都合か、安かったので、AX-4Bにした。

 値段と手堅さで勝負した甲斐があって、全くトラブルなく、置き換え成功。ケースに取り付けるネジが、3本増えている。大きなヒートシンクを支えるための措置だろう。実際に速くなった感じはない。ただ、気のせいか、DVDの映像が綺麗になった。ノイズが減少したのなら、そういうこともあるかもしれないが、錯覚だろう。

2002年04月19日(金)

 次に、インターネット用のマシンで、マザーボードと電源を入れ替える。共に、AVマシンからの流用である。Enamaxの450Wなど、贅沢すぎるが、ケースについてきた電源がタコなので、仕方がない。ケースの中で、電源ケーブルの占める体積が大きくなる。適当に束ねて、通気性を確保。

 CPUクーラーを外して、ファンとヒートシンクに溜まったホコリをふき取り、グリスを塗り直して組み直す。マザーボードも、一通り、掃除をしてから、組み付けた。結構、埃で汚れている。

 大きさの関係で、不本意な安ケースを買ったのが祟って、開け閉めに苦労した。

 こちらは、以前のシステムで動くので、再インストールさえしていない。

  CPU PentiumIII 1GHz
Mother Board Asutek CUSL2-C
Video Card Matrox Millennium G450 DualHead LX - English
Memory 256MB
HDD IBM DPTA372050  30GB
CDD ATAPI CDROM
FDD NEC FLOPPY DISK

 残るは、ファイルサーバー用マシンに、P3B-Fである。

2002年04月26日(金)

 うるさい。とにかく、Pentium4マシンがうるさい。ふたつのケースファン、CPUファン、ふたつの電源ファン、加えて、グラフィックカードにまでファンがついている。これに、ハードディスクの音が加わるのだからたまらない。現在、4台のマシンが、足下にあるが、Pentium4マシン1台で、他の3台分よりうるさい。

 仕方がないので、静音化を試みることにした。
 対策はふたつ。ひとつは、ケースファンを温度センサー付きのものに換えて、低温時低速回転にする。ハードディスクの取付部分に、緩衝材を入れて、ケースに伝わる振動を低下する。緩衝材といっても、こよりである。仕事柄、水引が沢山あるので、これを使う。

 センサー付ファンは、普通のファンより割高である。ファンひとつで、ファンコントローラーが買える。しかし、ファンコントローラーで細かく制御する必要はないし、ケースの前面に、コントロール用のつまみが出っ張るのも気に入らないので、センサー付きファンにした。古いファンは、ハードディスクを増設したファイルサーバーに増設する。ファイルサーバーは、低速マシンなので、それほど発熱しないが、予備的に入れておくことにする。

 ハードディスクについては、ケースとネジ、ケースとハードディスクドライブの間に、こよりを挟んでネジ止めするだけである。ペーパーワッシャがあれば、これを2枚ずつ挟んでもいい。

 結果は上々で、かなり静かになった。ファンの回転数は、30度以下なら、1500回転程度に落ちている。夏場になれば、最高で3000回転程度になる。また、ハードディスクの回転音も小さくなったし、アクセス音は、角が取れた。これで、今年の夏場対策は終了である。