自作泥濘(ぬかるみ)日記

最低山極悪寺 珍宝院釈法伝

最終更新  2003年01月05日

2001年07月13日(金)

 電圧降下

 4台のPCが、ランダムに不安定になった。ハードディスクの故障、ファイルシステムの崩壊、スタンバイモードからの復帰失敗等々。当初、不安定は、折からの気温上昇に伴うものだと考えて、ファンを増設したが、状況は好転しなかった。4台のPCを、15A1口に繋ぐのが原因かと思い、2口に分離したが、これも効果なし。
 サーバーに、Seagateのハードディスクを増設しようとして、原因特定の糸口が見つかった。Seagateのハードディスクは、問題が発生すると、警告音を発する。時折、この警告音が鳴るのである。

 警告音が鳴るときに、供給電圧を測定すると、98Vまで降下している。しばらく、電圧測定を続ける内に、次のことが解った。警告音は、電圧が98V以下で鳴る。供給電圧は、深夜、96V代まで低下する。もちろん、ケース内部の直流電圧も降下している。
 他のハードディスクは警告音を発しないが、おそらく、同様に、不安定な状態に違いない。

 115V電源で96Vになる以上、昇圧トランス(変圧器)を入れて、電圧を上げるしかない。安定化電源というアドバイスも受けたが、如何せん、値段が高すぎる。
 昇圧トランスというのは、きわめて単純な構造なので、その気になれば、自作できる。秋葉原、日本橋ならば、部品集めは簡単である。日本製の電気製品を外国で使ったり、外国製の電気製品を日本国内で使うには必須だからだろう。
 私が回った日本橋の店の主も自作を薦めたが、さすがにその気力はない。結局、

日章工業のトランスフォーマ(MF-500-U)

という100V<->120Vの変圧器を購入した。入力を100Vにすると120Vが出力され、入力を120Vにすると100Vが出力される。入力電圧に合わせて、箱体底面のスイッチを切り替える。PC1台につき、余裕を見て、500Wの変圧器1個を割り当てることにした。500Wの変圧器は、1台5000円から6000円である。

 昇圧の効果は絶大で、これまでに発生していた不具合は、現在のところ、全く現れない。他の外国製電気製品の販売サイトを見ていると、60Hz地域では、昇圧トランスの必要な場合が多いようである。

2001年7月18日(水)

 関西電力に電圧降下につき、調査を依頼したところ、昨日、技術者が来訪。配電盤手前とPCコンセントに電圧測定記録器を設置していった。この素早い対応は、お見事。NTTよ、見習うが良い。

 測定器の数字を見ていると、私のテスターより、約0.7V高い値が出るのは、関電仕様か?

2001年7月23日(月)

 昇圧器を入れてから、10日。4台のマシンは、きわめて安定している。PCが不安定な場合、Windowsを疑うことが多いが、電源チェックもした方が良いと痛感した。しかし、昇圧器は、アース端子付き3Pコンセントではないので、隣室のテレビ画像に、若干、ノイズが入るようになった。仕方がないので、シャーシからアース線を引いて、GNDへ落とす。

 昇圧してから、HDbenchで調べると、WindowsPC、3台のハードディスクの読み書き速度が、5割程度、向上している。他の数値は、昇圧前と変わっていない。

2001年7月26日(木)

 ハードディスクが快調なので、スケベ根性を出して、以前、故障したと思われるHDDを繋いでテストしてみたが、やはり、壊れていた。(苦笑)

 本日、NTT西日本から、8月2日の午後に、ADSLへの切替工事を行う旨の電話連絡があった。申し込みから、約3週間経過している。局からは1km以内ということなので、ある程度、速度は期待できる。
 屋内工事は自分でやることにしたので、新たにNICを買わなければならない。2枚差しになるので、違うメーカーにして、区別をつけやすくするか、同じメーカーにして、NIC同士の相性問題の発生を抑えるか、思案のしどころである。安いNICは、CPUの占有率が高いので、多少、値は張っても、良いものを選びたい。これから、数日間、ネット上で情報を収集することになる。

2001年7月28日(土)

 NTTから、モデムとスプリッターが送られてきた。これとは別便で、接続用ソフトも到着した。後は、NICを購入して、変換工事を待つばかりである。

 NICは、3COMのものを購入予定。インターネット上のサイトを回ったところ、インテルと並んで、CPUの占有率が低いようだ。RedHat Linuxならば、自動的に認識されるので、使い回しも可能である。

 ネットワークとしては、LinuxPCにNICを追加して、これとADSLモデムを繋ぎ、LinuxPCをルーターとして利用するなり、プロキシサーバーとして利用するのが美しい。しかし、インターネットへ出ていくPCの数を増やすと、セキュリティに気を配らなければならない。現在のLANには、PC初心者である保育園職員のPCもぶら下がっている。気を許すと、ウイルスを持ち込まれる可能性がある。ネットワーク管理者の仕事は少ない方が良い。

 そこで、考えたのが、インターネットに接続するのは、アンチウイルスソフトとファイアウォールソフト(いずれもシマンテック社製)で防御したスタンドアローンPC1台。バックアップやデータの移動の時にだけ、インターネットとの接続を切り離して、LANに繋ぐという超安直、超安全なシステムである。これなら、インターネット上で、無茶な遊びもやり放題である。
 具体的には、LANケーブルにスイッチをつけて、結線のON/OFFを可能にする。LANケーブルは、4ペア(=8芯)ツイストケーブルだが、実際に使われている信号線は、1,2,3,6の4本である。この内、1本をオフにすれば、物理的接続は切断できる。クロスケーブルでは、3と6を入れ替えているようなので、差し当たり、6番ケーブルを狙うつもりである。もちろん、LANケーブルを抜き差しすることでも実現できるが、さすがに、コネクタ部分の断線が心配である。
 必要な部品は、LANケーブル用のメスコネクタ2つ、スイッチひとつ、これを納める小さなケース、短いLANケーブルだけである。スイッチケースは、強力な両面テープで固定すれば良い。明日、日本橋へ買い出しに行かねば。 

2001年7月29日(日)

 昨日は、午前中にお参りと投票を済ませ、午後から、日本橋へ出向く。主な購入品は、以下の通り。

 

NIC 3COM 3C905B-J-TX  ADSL導入に必要なので購入。
CPUクーラー CANOPUS Firebird R7 SocketA用 COOLING FAN  AsusProbeが、P3の1GHzに付いてきたファンの回転数に、警告を発するようになってきた。現在、ファンが停止するには至っていない。
  CANOPUS Firebird R7 Socket370クリップ  このファンは、基本的にATHRON用なので、370ソケット用の取り付け金具が必要である。
MOドライブ FUJTSU MCE3064SS

  SCSI 640MB

 現在、使用しているMOD(M2513E)が、不審な挙動をするようになった。ノートンでデフラグをかけると、FATが壊れていると表示され、スキャンすると、異常なしと表示される。時には、ライトプロテクトされていて、書き込めないと表示する。デフラグの最中にハングアップすることもある。
 クリーニングしても、変化なし。毎日のデータバックアップは、MOに依存しているので、やむなく交換を決意。本日の購入品中、最高額。
その他 スイッチ、スイッチケース
LANケーブル
 足下に置いているPCの電源スイッチを延長
 LANケーブルのON/OFF用

 この他の収穫。J&Pで、たまたま、UleadのVideoStudioのデモをやっており、30日間お試しCDをもらった。古いバージョンのライト版が、SmartVisionProForUSBに添付されていたので使ってみたが、Windowsファイルの4GBの壁が障害になって、使い物にならなかった。新しいバージョンでは、この制限をクリアしているという。

 千日前にオープンしたビックカメラに立ち寄る。とにかく、大きい。日本橋にある上新電機のすべての店舗を、ひとつのビルに収容したと思えばいい。値段は、驚くほど安いわけではない。ただ、あの品揃えは、驚嘆に値する。自作パーツまでは扱っていないので、これを驚異だと思うのは、上新、ニノミヤなどの大型家電店だろう。ビックカメラの弱点は、駐車場。これだけの店舗なのに、近くに巨大駐車場がない。
 千日前は、江戸時代、刑場だった。つまり、晒し首が並べてあったところ。皆が嫌がる場所だったので、歓楽街として再開発された。しかし、このビックカメラの建つ土地は、験の悪い所である。以前は、千日デパートというデパートがあったが、火災によって焼失している。しかも、大勢の死者が出た。次に、ここは、プランタンというデパートになった。現在、倒産寸前のダイエーのデパート部門である。これが撤退して、やって来たのがビックカメラということになる。さて、その運命や、如何。

 暑い中を、スクーターで大阪まで行き、クーラーの効いた店内と暑い道路を行き来したせいか、夕方には、体調がおかしくなってきた。

 これは自作と関係ないが、今日、日本橋で、キャッチセールスのオニーチャンを殴り倒した。どう見ても、精神薄弱の未成年をカモにしていたので、さすがに見過ごせなかった。悪にも仁義はあるべきだと思う。それにしても、最近のオニーチャンは、背が高くて、足が長い。鳩尾(みぞおち)が、中段突きにもってこいの位置にある。

2001年7月30日(月)

 まず、仕事上、絶対に必要なMOを換装した。新しいMODは、以前のものに比べて、回転数が3割ほど速いので、レスポンスが良くなった。デフラグも快調である。