Linux奮闘記

第2部 CentOS4.1とsamba3.0.10

 

最低山極悪寺 珍宝院釈法伝

最終更新  2005年07月10日

第2章 各種設定

初期設定

 インストール直後に再起動すると、Windowsで言うところのプラグ&プレイに対応していないデバイスの手動設定を求められる。今回の機器構成では、Sonyの21型モニタのみを、リストから選択。

アップデート

 Linuxでも、インターネット経由でシステムのアップデートが可能になっている。GUI画面なら、インストール直後は、自動的にアップデートの通知アイコンが表示されるので、これに従えばよい。CUIの場合は、
up2date
でアップデートが可能になる。CentOSはRedHatクローンなので、最初に、英語で以下のようなメッセージが表示される。

 GPGkeyringにRedHat社の公開キーが含まれていない。が無い。これがないとアップデートできない。キーをインストールするか。
はい/いいえ

 ここでNoを選択すると、CentOSが独自実装したアップデートプログラムが起動する。以後は、プログラムの指示に従ってインストールするだけである。
 終了後、ルーターのフィルタリングを戻すことを忘れないように。 > 自分

アップデート用サーバーの変更

 今後、yumでインストールやアップデートをするために、CentOSの公開キーをインストールしておく。up2dateの場合、キーを自動で利用するので、これはyum専用の作業になる。

rpm --import /usr/share/doc/centos-release-4/RPM-GPG-KEY

 加えて、アップデート用サーバーを、国内の高速サーバー(理研)に変更しておく。
up2dateの場合、変更方法は、エディタで /etc/sysconfig/rhn/sources を開き、

yum centos-3-base http://ftp.riken.jp/Linux/centos/3/os/i386/
yum centos-3-addons http://ftp.riken.jp/Linux/centos/3/addons/i386/
yum centos-3-updates http://ftp.riken.jp/Linux/centos/3/updates/i386/
yum centos-3-extras http://ftp.riken.jp/Linux/centos/3/extras/i386/

と、それぞれのサーバーを置き換えてやる。

yumの場合、 /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo の該当部分を次の通り書き換える。

[base]
name=CentOS-$releasever - Base
baseurl=http://ftp.riken.jp/Linux/centos/$releasever/os/$basearch/
gpgcheck=1

#released updates 
[update]
name=CentOS-$releasever - Updates
baseurl=http://ftp.riken.jp/Linux/centos/$releasever/updates/$basearch/
gpgcheck=1

#packages used/produced in the build but not released
[addons]
name=CentOS-$releasever - Addons
baseurl=http://ftp.riken.jp/Linux/centos/$releasever/addons/$basearch/
gpgcheck=1

#additional packages that may be useful
[extras]
name=CentOS-$releasever - Extras
baseurl=http://ftp.riken.jp/Linux/centos/$releasever/extras/$basearch/
gpgcheck=1

バージョン情報

 アップデートされたOSのバージョンを確認する。
rpm -q centos-release
 現時点でのバージョンは、
centos-release-4-1.2
と表示される。

時刻設定

 原則としてインターネットには繋がないが、時刻合わせを、手動でインターネット経由で行う。gnomeで、アプリケーション->システム設定->日付と時間でntpプロトコルを有効にして、タイムサーバーにISPであるDTIのサーバーを登録しておく。安全と反応の速さを考えれば、ISPを利用するのが一番である。

 ntp1.dti.ne.jp 202.216.224.85
 ntp2.dti.ne.jp 202.216.224.86
 ntp3.dti.ne.jp 202.216.224.87

ハードディスクの増設とマウント

 マスターセカンダリに接続したHDD(hdb)に領域を確保する。データディスクとして使うので、HDDを丸ごと1領域にする。

fdisk /dev/hdb

hdbに領域を確保(n)して、書き込み終了(w)する。

ここで、確保した拡張領域(領域番号は1しかない)のファイルシステムをext3にする。

mkfs -t ext3 /dev/hdb1

ハードディスクを、/homeにマウントする。

mount /dev/hdb1 /home

 /homeにマウントするのは、sambaがLinuxのユーザーディレクトリを、そのままsamba用としても使うから。ここに共有ディレクトリを置くと一括でsambaサーバーのデータバックアップが可能になる。言い換えれば、/homeにマウントする以前にユーザーを登録すると、/homeの中身をコピーする必要が出てくるので、二度手間になる。
 P4P800-E Deluxeでは、SATAのHDDを増設すると、これがhdaとして認識されるので、今後のことを考えるなら、SATAのHDDにLinuxシステムをインストールして、以後の増設をSATAとPATAにする方が良い。今回は、インストール後に気がついたので、いずれ、再インストールするときに、HDDの構成を変更する。

 Linuxのブート時に、hdbがマウントされるように、/etc/fstabファイルに、次の1行を追記する。

/dev/hdb1   /home   auto   defaults   1  2

フォントのインストール

 無償の日本語フォントとして、IPAフォントとさざなみフォントをインストールする。
 IPAフォントは、フォント単体での配布が認められていないので、これを収録するアプリをダウンロードして、圧縮ファイルを解凍後、フォントだけをいただく。IPAは、独立行政法人 情報処理推進機構(IPAInformation-technology Promotion Agency, Japan の略である。

http://www.grass-japan.org/FOSS4G/readme-grass-i18n-ipafonts.eucjp.htm

 具体的には、上記のページからGRASS(地理情報システム用ソフトらしい)をダウンロードして、*.ttfファイルを、/usr/share/fonts/ja/にコピーすればいい。

 ここだけの話だが、どうやら、Windowsで使えるTTFフォントは、そのままLinuxでも使えるようだ。ワープロソフトや以前使っていたファックスソフトのttfフォントをインストールしてみたが、問題なく使えた。
 使用許諾契約上はグレーゾーンであるから、あくまでも、私的使用に限定する。

ユーザーとグループの登録

 まず、ファイルのアクセス権の違いを考慮して、グループを登録。次に、各ユーザーを、一部、所属グループを重複させながら、登録する。

  users  登録ユーザーすべてが所属するグループ
  tera  寺のファイルにアクセスできるグループ
  hoiku  保育園のファイルにアクセスできるグループ
  horio  我が家のプライベートファイルにアクセスできるグループ
  terakanri  寺の管理ディレクトリと公開度の低いディレクトリにもアクセスできるグループ
  hoikukanri  上と同趣旨の保育園グループ
  horiokanri  上と同趣旨の堀尾家グループ